「雨十題-大観に捧ぐ-」
- niro1223
- 2025年11月30日
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現在、(常陽藝文センター/水戸)に拙作「通り雨」(30×30㎝、キャンバスに油彩、2024年)を出品しています。1919年に横山大観による「洛中洛外雨十題展」が開催されました。今回展示されているのは、藝文センター所蔵4点のうちの2点に加えて、現代の作家の雨をテーマにした作品8点が展示されています。横須賀幸男さんや笠原鉄明さんの作品もあります。写真は、「堅田暮雨」と「宇治川雷雨」。大観51歳、すでに「朦朧体」を超え、熟練の域に入っていた頃でしょうか。例えば前者は、離れて見ると、薄い大きな縦方向の刷毛跡と、やや濃い墨で円いモコモコが這うように描かれた抽象画です。近づくと、松の幹や庵、2羽の鳥が描かれています。1991年に茨城県近代美術館で開催された「横山大観名作展」の図録をめくってみました。大観はこの年、2月に日本美術院第5回試作展と高島屋小品展、6月に琅玕洞展、7月に大観の竹拾題展、9月に再興第6回院展、12月に前述の十題展、6回も展覧会をやっています。まずは、このエネルギーを見習わなくては。多様な画風で生涯1万点とも言われ、その画業は捉えきれません。図録の中の金原宏行さんの見解を引用します。「・・・巧みなところと不器用な面、大胆で捨身な面と神経質なところというように相矛盾


する両面を画面に溶かしこんだ両義性がみられる・・・」。





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