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「そろそろと、時雨/November Rain」コバヤシ画廊2024,11

  • niro1223
  • 2024年12月1日
  • 読了時間: 2分

更新日:2024年12月5日

個展「そろそろと、時雨/November Rain」(銀座、コバヤシ画廊、11月25日から0日まで)。230×194㎝の大作を中心に、F130号、S100号、F20号など、奥の小部屋の小品を含めて20点あまりの展示。

・「何処より来て」(194×230㎝)という題名にしました。3週間ぐらいかかったと思いますが、最後の10分ぐらいで描いたのが中央に漂っている緑です。私自身も知らない場所からふわっとやってきた。そんなことを考えていたら、あのゴーギャンの名作『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』を思い出した次第です。画廊正面に展示しました。

・「地表の風/野草」F20号(73×61㎝)。色彩的には地味です。私は現在、米作りもしていますが、もともと農家で育ったので田んぼが身近でした。泥まみれになり田植えも手伝いました。草原に寝っ転がるのも好きでした。土と草、そして季節季節の光があれば、それだけで、なんだか嬉しかったなあ。

 ・「沼地に咲く」(S10号、53×53㎝)。「泥中の蓮」というたとえもありますが、泥のように濁った色彩が、ある色が加わることで急にきれいに見えることがあります。この絵も、画面がまるでパレットの上みたいに濁って、こりゃダメでしょうと思って放った捨て身のタッチで生き返ったような気がしました。

・「みなもの雲」(M3,27×16㎝)。個展前、最後に描いた作品なので、まだ乾いていません。この青は、セルリアンブルー。吸い込まれそうな青です。その上に白いベールをかけるように、なでる感じで仕上げました。




・「紫雲/西日」(46×38㎝)。画面左の沁み込んだような背景の茶色が温かく、気に入っています。



・「水の丘」S0号(18×18㎝)。小品は、たくさん作って、展示するかボツにするか決めています。この絵は、ボツ寸前だったのですが、「水の丘」というタイトルをつけたら、なんだか愛着が出てきてボツを逃れました。




・「草の花」(18×14㎝)と「草を揺らす」(18×14㎝)です。小品の制作は、まさにtrial and errorです。うまくいかなければ、全部削ぎ取り、また始めます。何かを狙っているわけではなく、未知の表現との一瞬の出会いです。しかし、仏教では「袖振り合うも多生の縁」と言うので、単なる偶然というのではないのでしょう。



・「モノローグ/紫」F130(194×162㎝)。DMに採用した作品。描いては削ぐの繰り返しの中で、言葉にならない言葉のような意志で紫が放たれました。

・「いにしえの空」S100(162×162㎝)。自分を挑発するようにローズバイオレットを使いました。



・「水きり」S0、「架け橋」F0、「紫雲/山すそ」F6、「樹上の雲」SM、「水音」F3、「水勢」F3、「閃光」SSM、「立ち上がる水」F8、など展示しました。

ご高覧いただきました皆様、ありがとうございました。






















 
 
 

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